ススキ基本データ
ススキは、イネ科ススキ属の多年草で、日本の秋を代表する植物です。
たかさは1~2メートルほどになり、秋になると銀白色の穂をなびかせる姿が特徴的。
十五夜のお月見飾りに欠かせない植物で、魔除けや豊作祈願の意味も込められています。
切り花としては、穂が開ききる前のものを飾ると形が綺麗にまとまりやすく、
ドライフラワーにも適しています。
切り花 ススキの花言葉
ススキには、次のような花言葉があります。
- 活力
- 生命力
- 心が通じる
強い風に揺られても折れることなくしなやかに立ち続ける姿から、生命力やたくましさを象徴すると
言われています。また、群生して風に一斉に揺れる姿が、人と人とのつながりや心の交流を
イメージさせることから「心が通じる」という花言葉も生まれました。
十五夜にススキを飾る風習には、邪気を払って豊作を願う意味が込められており、
古くから日本の暮らしや文化と深く結びついている花といえます。
切り花 ススキの魅力
ススキは一見シンプルですが、他の花にはない独特の存在感を持つ切り花です。
風にそよぐような穂の姿は、花瓶に一枝挿すだけで季節感を演出してくれます。
特に秋の花材との相性が良く、リントウや菊、ワレモコウなどと合わせると一気に「秋らしさ」が漂います。
また、穂が乾いても美しいシルエットを保つため、ドライフラワーにして長く楽しめるのも魅力。
十五夜のお月見飾りとしてだけでなく、ナチュラルインテリアのアクセントにも活躍します。
花屋での出回り時期と、ススキの管理のコツ
ススキの切り花は、主に9月~10月の秋の時期に花屋に並びます。
特に十五夜(中秋の名月)の前後は需要が高まり、花束やアレンジにもよく使われます。
管理のコツとしては、
- 穂が開きすぎると散りやすいため、購入時は穂先がまだ固めのものを選ぶ
- 花瓶に活ける際は、余分な葉を取り除いて水に浸かる部分を清潔に保つ
- 水替えは毎日行い、茎を少しずつ切り戻すことで鮮度を保つ
- 乾燥させてドライにする場合は、水を抜いてそのまま飾ると自然に仕上がる
といった工夫で長く楽しむことができます。
水あげのコツ
- 切り口を斜めにカット:吸水面を広げて水を吸いやすくする。
- 熱湯処理:茎の先を1~2㎝熱湯に数秒浸けてから水に戻すと、水あげが良くなる。
- 葉を整理する:水につかる部分の葉は取り除き、腐敗を防ぐ。
飾るときの注意
- 穂の広がりに注意:乾燥すると穂が開きやすくパラパラ散るので、なるべく風通しの良い場所に置く。
- 水替えの頻度:水を濁らせやすいので、こまめな水替えが必要。
- 他の花との組み合わせ:水を濁らせやすい為、バラやガーベラなど傷みやすい花との組み合わせは要注意。
- ドライにする場合:花瓶の水を減らして自然乾燥させると形よく乾きやすい。
💡花屋の豆知識:早めに水を抜いてドライにするほうが、散らずに形を保てることも!
おしゃれに飾る5つのアイディア

1.十五夜飾りにお団子と合わせて
ススキと月見団子を並べるだけで、風情ある秋のしつらえに。

小さな花瓶でも十分雰囲気がでておしゃれ❣
2.秋の草花と合わせる
リンドウ・ワレモコウ・菊など季節の花と組み合わせると、より「秋らしい花束に」。

お部屋の中でも季節を感じられると、嬉しい!
3.ドライフラワーにして長く楽しむ
水を抜いてそのまま乾かせば、ふわっとした穂がインテリアに映えるドライに変身。

4.ナチュラルインテリアに単独で
ススキだけを大きめの花瓶に挿すと、ミニマルでスタイリッシュ。

和にも洋にも合う!
カラーのススキで遊ぶ
ピンクやパープルなど染色ススキを使えば、モダンな雰囲気に。

十五夜だけでなく、普段の花飾りにもおすすめ!
💡長持ちのコツ
- 切り口は斜めにカット
- 購入時は穂が固めのものを選ぶ
- 熱湯処理で水あげを促す
- 水替えはこまめに
まとめ
- ススキは秋の代表的な植物で、十五夜のお月見に欠かせない
- 花言葉は、「活力」「生命力」「心が通じる」。穂の揺れる姿に由来
- 出回り時期は9月~10月
- 穂が固めのものを選び、こまめな水替えで長持ち
ぜひ、十五夜のお部屋飾りに取り入れてみて下さいね。
★このシリーズについて
このブログでは「切り花図鑑」として、花言葉・管理のコツ・飾り方をまとめています。
季節の花選びに是非お役立てください。
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