心の調子が優れないとき、誰かに話すだけで少し心が楽になることがあります。
でも、「どう伝えればいいんだろう」「言ったら迷惑に思われないかな」と
迷ってしまうことはありませんか?
特に、精神疾患のことを聞かれたとき、咄嗟にどう答えたらいいかわからず
言葉に詰まってしまう……そんな経験をした人も少なくないと思います。
この記事では、社交不安障害である私自身の体験をもとに、やんわりと聞こえる伝え方や、
聞かれたときに困らない答え方の工夫・誤解されず理解をしてもらえるコツを
職場・学校 / 家族 / 友人・恋人 の場面別でまとめています。
この記事が、あなたの心が軽くなるヒントになれば嬉しいです。
【精神疾患】話すか話さないか、迷う理由

自分の心や体調のことを、
「話すべき?話さないほうが良い?」と迷ってしまうことありますよね。
私自身も、周りに精神疾患のことを話すかどうか、何度も悩みました。
迷う理由は人それぞれですが、主に次のようなことが大きく影響しているように感じます。
「病気のことを理解してもらえないかもしれない」
と思うと、話すのをためらってしまいます。
特に心の病気は目に見えないため、相手に誤解されやすいのも不安の原因です。
「知ってしまったら気を遣われるかも」「評価に影響するかも」と考えると、
言い出しにくくなります。
自分のことは話さなくてもいい、という気持ちもあります。
無理に全てを伝える必要はなく、安心できる範囲で話すのが大切です。

もし理解してくれる人が周りにいたら…それだけで気持ちが軽くなるだろうな…。上手に伝えられるか、誤解されないかを考えると、言わない方が無難かなと思ってしまう気持ちも、とても分かります。
話すか話さないか迷うのは、とても自然なことです。
大事なのは、「どう話せば自分が安心できるか」「聞かれたときに困らない答え方はあるか」
「自分が傷つかずに伝える方法」を考えることです。

話したことで傷ついた経験があると、尚更話すことに躊躇してしまいますよね。
心の体調のこと、やんわりと聞こえる伝え方
体調のことを話すと決めた場合でも、伝え方次第で相手の受け取り方は大きく変わります。
仕事や学校では、業務や学業に影響がでないように…
家族には、心配をかけすぎないように…
友達や恋人には、誤解されないように…
と場面ごとに伝えたいことも変わり、工夫が必要になります。
ここでは、私自身が実際に試したり、こう伝えたら安心してもらえたな と思った
「やんわり伝える言葉」を場面別にまとめました。
どれも、病名をはっきり言わなくても「今の自分の状態」が伝わる表現です。
やんわりと伝えるコツをいくつか紹介します。
「最近体調に波があって、集中できない日があります」
「無理のない範囲でやりますので、少しだけ調整させてください」
「体調に波があることを知ってもらえてるだけで安心します」
「今日は疲れやすい日みたい、少し横になりたいな」
「心配しなくて大丈夫だよ、休めば落ち着くと思う」
「最近ちょっと気持ちが不安定で、会うのを先延ばししたいときがあるかも」
「無理に合わせなくてもいいから、少しゆっくり付き合ってもらえると助かる」
「元気はないかもしれないけど、顔見るだけでホッとするから少し会いたいな」
共通して使えるやんわ表現
「体調に波がある」「疲れやすいときがある」「少し無理ができないときがある」
「○○してくれると安心する」「(体が重めだから)ゆっくりペースで動いてる」
「緊張しやすい日」「人と話す元気が出ない」「できる範囲でする」
💡ネガティブな表現よりも「状態を説明する言葉」を選ぶ
どんな場面でも、病名や細かい説明をせずに「今の状態」「リクエスト」だけを
やんわり伝えることで、相手にプレッシャーを与えずに理解してもらいやすくなります。
「どこか悪いの?」急に聞かれたときの困らない答え方
「最近元気ないね」「どこか悪いの?」「どんな病気なの?」
急に聞かれたとき、言葉に詰まることもありますよね。
そんなときの答え方の工夫も知っておくと安心です。
答える範囲を決めておく
「詳しいことは控えますが、最近少し体調が不安定です」と簡潔に伝える。
自分が安心できる範囲で答えるのがポイント。
相手の気持ちを受けつつ答える
「心配してくれてありがとう。でも今は少しだけ休みたいんです」と、相手の気持ちも受けつつ
自分の希望を伝える。
深く聞かれたら無理に答えなくてOK
自分が話したくない部分は「また今度話せたら」とやんわりかわすことも出来ます。
自分自身の病気を、誤解されずに理解してもらえるコツ
伝えるときに、誤解されずに理解してもらいやすくするコツもあります。
事実を中心に伝える
「今日頭が重い」「今日は集中力が落ちている」
といった事実を伝えるだけでも理解されやすくなります。
具体的なお願いをする
「こうしてもらえると助かります」と伝えると、相手もサポートしやすくなります。
相手の反応にこだわらなくても大丈夫
自分の安心を優先しましょう。
相手がすぐ理解できなくても焦らなくて大丈夫です。
まとめ
- 話すか話さないかに、正解はない。
- 大切なのは、自分が安心できる方法を選ぶこと
- やんわり伝える、答え方を準備する、理解してもらいやすく工夫する の3つを意識すると、心が少し軽くなります。
- あなたなら、どんな伝え方を選びますか?
こちらの記事も併せてご覧ください。

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